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令和4年8月八日講が勤まりました

8月に入り一段と暑さが厳しくなってきました。そんな中、9名の方がお参りされ令和4年8月の八日講が勤まりました。

本日の布教使は滋賀県彦根市、和光寺住職・菅原良暢師でした。まだ年齢も40代前半でお若い布教使さんでしたが、非常にゆっくりと分かりやすく丁寧にお話して頂きました。
末燈鈔の中に出てくる「浄土宗の人は愚者になりて往生す」の言葉からお話をされました。一般的には頑張って修行をして賢者になって往生す、救われていくのが普通の我々の感覚というかイメージなのかもしれません。しかし浄土の教えは違う。我が身の愚かさというか、我が身の在り方が本当の意味で顕かになった時に、そこから今までとは違った新たな道を歩んで行ける。そういう事ではないかと感じさせて頂きました。

菅原師は最後に幽霊の話をされました。長い髪が後ろに引かれ、両手は前に伸ばしており、足がなく浮いている。長い髪が後ろに引かれるのは過去を引きずっている姿、両手を前に伸ばしているのは未来を恐れている、そして足が無いのは地に足をついて生きていない、つまり幽霊とは今をしっかりと生きていない、人生に意味を見出せない私達人間の姿であるというお話をされました。

日々の生活で起こる様々な出来事に振り回され、自分にとって都合が良くなることばかり考え、我が身の在り方など振り返りもしようとしないこの私・・・。そんな私の在り方が顕かになりました。本当に貴重な時間でした。有難うございました。