
8月度八日講が勤まりました!
暑い日になりましたが、13名の方にお参りいただきました。

本日の布教使は滋賀県竜王町の西光寺住職・富長宗生師でした。昨年の8月の八日講でご法話を頂戴しました。
お盆も近いという事で、亡くなった方のお話をされました。冒頭、人気アニメ「鬼滅の刃」の話をされました。皆さんもご存知かもしれませんが、アニメの中では亡くなった人達がどんどん出てくる。生きている人間と当たり前のように接している場面が多く出てくる。
では、現実ではどうか。亡くなった人達と会うことは絶対にできない。だからこそ、亡くなった人はどうしているのか、亡くなったらどうなるのか、色々と考えさせられることは多いと思います。

私たちは、亡くなっていかれた方々に手を合わせて「どうか、どうか安らかにお眠りください」と思いを込めています。しかし富長氏はこう言われました。私たち浄土真宗の教えをいただく者は、亡くなったら安らかにお眠りくださいとは言わない。亡くなってからもお浄土の世界で菩薩となって、この世に戻ってきて皆を利益せしめる働きとなってくださるのである、と。

ある仏教の大学の教授と学生との会話です。学生が正直に質問をしました。「先生、お浄土って本当にあるのですか??」興味本位というか半信半疑だったかもしれません。そうすると教授はしばらく黙り込んだ後、「お浄土が無くてどうする??」と答えられたそうです。この教授は、昔に娘さんを亡くされた経験があったそうです。
亡くなって終わりじゃない。亡くなってもお浄土の世界から仏様となって、この私に生きていく中での大事なことを考えさせ、気付かせて下さる大いなる働きとなってそばにいて下さる。
私たちはそうやって亡くなった方を敬い、大切にしてきました。お盆を前に、改めて亡くなっていかれた方を想う良い時間をいただきました。有難うございました。