
令和7年秋彼岸・合葬墓永代経法要が勤まりました!
酷暑だった今年の夏の暑さも、ここに来て少し和らいできました。秋彼岸の中日だった9月23日に、合葬墓永代経法要が勤まりました。今年は例年よりも多くの方がお参りいただき、31名もの方がお参りされました。
本堂は満員になり、御本尊の阿弥陀様の前に納骨された方々の戒名や法名、お名前を貼り出して皆様にお経本をお貸しして、仏説阿弥陀経が勤まりました。


皆様真剣な眼差しで経本を見ながら、仏説阿弥陀経の一言一句を目で追っておられました。

その後は合葬墓の方へ移動し、再度墓前で読経が行われました。本堂にお参りされた方全員が、墓前に移動をされお名前が刻まれたプレートを見ながら亡き方を偲んでおられました。
皆さんそれぞれに大切な方がおられ、それぞれの思い出があり、色々な形で亡き方を偲ばれる。「安らかに眠ってください」と思いを込めて手を合わす。お浄土という世界を意識しながら。
彼岸の中日は真西に太陽が沈む。その西方にお浄土があるとお経さんには書かれています。お浄土を近くに感じる日なのかもしれません。
ある布教使の方からこのようなことを教えていただきました。
お浄土は、誰もがそのままで輝ける世界であるとも説かれています。私たちの日頃はどうでしょうか。自分の狭い狭い価値観で自分と他人を比べてばかり・・・。自分はあの人よりはマシだとか、あの人は自分よりすごいなぁと思ってしまう。でもそんな生き方って何も輝けることがない。狭い狭い自分の価値観の卵の殻に閉じこもっているだけ。それに気付くことが私たちは出来ないんだと。
年に二度のお彼岸の中日。亡き方を通しながらお浄土という言葉を思い出し、狭い狭い自分の価値観の卵の殻に閉じこもっているこの私の在り方をもう一度考えさせていただくご縁でございました。