
戦後80年・戦没者追弔法要が勤まりました!
戦後80年の戦没者追弔法要が光寿堂4階にある「戦没者お骨仏」の前で、真覚御門主が御出仕され厳修されました。
また真宗佛光寺派の宗会議員様・16名、宗務総長と総務・3名が出席し、厳かに勤まりました。


この光寿堂4階に安置されている「戦没者お骨仏」は、太平洋戦争で戦死された門末子弟の方々のお位牌を荼毘にふし、その灰をお骨にみたてて阿弥陀如来が作られました。以前は本山佛光寺の寝殿に安置されていましたが、令和元年にこの佛光寺本廟・光寿堂4階に移されることとなりました。

戦後80年を迎え、とてつもない酷い戦争があったという事実が薄れ、なかなかそのことを日々の生活で感じることはありません。ただお勤めの最中にあることをふと思い出しました。私の祖父の兄弟2名がインパール作戦と日中戦争で戦死したということです。その2人の小さな白黒の写真は今でも仏壇の奥にあります。現在でも私の自坊では戦没者追弔法要をお勤めをしており、町内で戦死された方24名の名前が書かれた掛け軸があり、それを年に一度本堂内陣に荘厳してお勤めをしています。もちろんその中にその2人の名前も書かかれています。
戦時中当時、曽祖父がその戦死をすごくすごく悲しんで気が狂いそうになったということ。その後、何度も何度も2人のためにひたすら本堂でお経をお勤めしたこと。そしてその死を悼んで、その2人の法名を本山に申請したということを祖父から聞いたことがあります。戦争は本当にたくさんの人たちの人生を狂わせ、悲しみのどん底に付き落とすことなんだということを、今回の法要で改めて強く感じました。
どうか、この先も私たちの世代、子どもや孫の世代にそんな悲しいことが起こらないように、そして尊い命を犠牲にして戦死されていった方々のためにも、平和の尊さを強く強く訴えていく。その大切さを考えさせていただいた法要となりました。