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11月の八日講が勤まりました!

秋晴れの本当に心地よい穏やかな日になりました。13名の方がお参りをいただきました。

本日の布教使は、京都市の高林庵・大下勝師でした。

兵庫県の豊岡市にあるご実家のお父様のお話をしていただきました。

そのお父様は今年の8月に亡くなられたそうです。お父様は、どんな時でも応援をしてくださった。18歳で実家を出て関西の大学に入学した時、その後大学院へ行った時、職が変わった時、そして、ご自身が結婚をされてお寺に入寺をされ、仏教に携わられるようになった時も・・・。

ただ、ご自身は18歳で実家を出られ、お父様を含め家のことは弟さん夫婦が面倒を見られたそうです。自分は好きなことをやらせてもらって、弟夫婦には本当に迷惑をかけている。常にそんな思いがあったそうです。

ところが、今年の夏にお父様が急に体調を崩されそのまま亡くなられた。何でこんな急に体調が悪くなって死んでしまうのか・・・?と思ったそうです。そして次の瞬間、とてつもない悪い自分の根性が出てきた。それは、「弟夫婦は本当にしっかりと父親の面倒を見てくれていたのだろうか」と。当然、弟さん夫婦に対して面と向かってそんなことは言わなかったが、そんなことを思ってしまったと。自分の心の奥底の本性が出てしまった瞬間だったと。そして弟夫婦に本当に申し訳ないという思いが出てきたと言われました。

もし、自分が大下師と同じような境遇になれば、そのようなことを思っただろうと思います。

人間は誰もが自分中心で生きています。表面上は相手のことを思っているように良く振る舞っていても、心の奥底では自分のことばかり考えている根性が常にあります。時には知らず知らずに相手を傷つけることだってあるでしょう。

大事なことは、そのことに気付けるかどうかだと思います。自分の心の奥底にある自分中心の本性で相手を見てしまう。そんな時、なんて自分は自分勝手で恐ろしい考えをしているのだろうと、ハッと思えた時、相手に対して頭が下がる。それに気付けるかどうか。

大事なことはやはり聞法であると。他の誰でもない、この自分中心の私自身が本当に一番の問題なんだと。そのようなことを思わせていただきました。