令和8年10月の八日講が勤まりました!
本当に秋晴れと言える清々しい日を迎え、10月の八日講が勤まりました。

本日の布教使は、鹿児島県清立寺住職・藤代尚師でした。ここ数年はこの時期に布教を賜っています。本日もご自身の御門徒さんのお話を通しながら、分かりやすく私たちに仏教の教えをお話いただきました。

ご自身の御門徒さんである若い女性の話。幼い頃に実のお母さんが亡くなり、その後お父さんが再婚をされ、新しいお母さんがやってきた。ただ、そのお母さんのことをなかなか認めることが出来ず、反抗ばかりをしていたそうです。「お母さん」とは呼ばす、「おばさん」と言っていたそうです。
また、しばらく3人で生活をしておられたそうですが、今度はお父さんが亡くなり、その後はお母さんと2人で暮らすようになったそうです。ただ普段は口もきかず、素っ気なく「おばさん」と言うぐらい。ただそのお母さんは、実の母親のように家事や洗濯、料理もすべてきっちりとやってくれてその女性は何不自由ない生活をしていたそうです。
そして月日が流れ、相変わらず「おばさん」と素っ気ない態度を取る彼女が、結婚をすることになりました。ただ、本当に家事をしたことがなかったので、家事料理教室に住み込みで1ヵ月間学ぶことになりました。

ところが、その料理や家事が初めてのことで、全く思ったように出来ない。そりゃ、いつも素っ気ない態度でお母さんと話をすることもなかったので、当然料理や家事なんて教えてもらったことがない。周りにいた学生たちは、次から次へ様々なことをこなしていく。その彼女たちは家でお母さんに料理や家事をある程度は教えてもらっていたから。
その時、彼女は気付いたそうです。こんなに料理や家事って大変だったのか・・・。これをお母さんは毎日、文句や愚痴を言わずに自分の為にやってくれていた。ほぼ、完璧にすべてやってくれていた。そして「おばさん」ではなく「お母さん」と呼びたい。そして「ありがとう」と言いたいと思うようになったそうです。1ヵ月間の家事料理教室が終わり、家に戻ると今までの態度もあり恥ずかしくてなかなか、「お母さん」と言えない。その後は、時間はかかったが、「お母さん」そして「ありがとう」が言えたそうです。
私たちは、生きてる中でのお蔭様になかなか気付くことが出来ない。家族であったり、職場の仲間であったり、クラスの友人だったり。様々な方に迷惑をかけて支えてもらって、私は今、生きておる。そういったお蔭様に少し目を向けてみようと思わせていただいた時間でありました。ありがとうございました。
