令和6年2月八日講が勤まりました!
寒い日になりましたが、17名の方にお参りを頂きました。
本日の布教使は、大阪市の霊松寺住職・脇阪義仁師でした。昨年の2月にも布教を賜りました。ゆっくりと聞きやすい口調でお話をして頂きました。
布教の冒頭に、関東大震災の後に起こった福田村事件のお話をされました。香川から来られていた薬売りの行商団の方々が誤って自警団に殺害されたという事件です。あってはならない、痛ましい事件です。しかしその背景には、関東大震災の後の嘘やデマに惑わされて、平常時では考えられない行動を取った人たちもいた。これは私たちにも当てはまる事であると教えて頂きました。
親鸞聖人ゆかりの書物である歎異抄の中に「さるべき業縁のもよおせば、いかなるふるまいもすべし」という言葉あります。どれだけ普段は善人だったとしても、絶対に悪い事はしないと思っていても、縁が整えば悪い事をしてしまう。そういう危うさを私たちは持っているんだというお話を頂きました。
大切な方々が亡くなっていかれた事を通して、この私が仏法の教えに出遇い、人間とはどういう生き方をするのか、そもそも生きるとはどういう事なのか、考えさせて頂く。モヤモヤした人生なんだけれども、その中でも、少しでも生きる方向性を見出す。改めて仏法を聞かせて頂く大切さを感じさせて頂きました。