
令和7年4月八日講が勤まりました!
桜が満開になり気持ちの良い季節になりました。本日は10名の方がお参りをされました。

本日の布教使は滋賀県草津市の光闡寺住職・藤林信彰師でした。
4月8日は、お釈迦様の誕生日ということもあり、お釈迦様にまつわるお話を頂戴しました。お釈迦様がお生まれになった際に仰ったと伝わる「天上天下唯我独尊」の言葉をご紹介いただき、この言葉の意味を分かりやすくお話いただきました。

「唯、我独りとして尊し。」私という人間はこの世でたった独りであり、唯一の存在である。そしてそれは私たちが思っている以上に尊い存在なんだ、比べる必要がない本当に尊い存在なんだということを教えていただきました。そう実は私たち一人一人は違って当然で、同じ人間なんていない。皆それぞれに自分の色があり、その色を精一杯に輝かせられるように歩んでいけばいい。
でも実際はどうでしょうか。知らず知らずの内に、無意識に他者と自分を比べてしまう。あの人よりは自分はマシだと勝手に優越感に浸り、あの人はスゴイ人だと思って勝手に劣等感を感じる。本当に日頃の生活を振り返ってみると、比べて優劣を付けて生きている。我々は優劣を付けたがる生き物なのかもしれません。

そうやって他者と比べるあり方の延長は、自分のことは全く見ずに他者ばかりを見る。あいつは間違っている、自分は正しいと思う。そういう、いがみ合いにしか発展しないのかもしれません。
本当は誰もが尊くて、そのままの自分で良いんです。背伸びする必要もないし卑下する必要もない。たった独りの自分という人間の色を人生をかけて磨いて行けばよい。そしてそれをお互いに認め合えて行けばよい。
これに気付かせていただくのは、仏法聴聞しかないと思います。常に優劣を付けて生きている私たちだからこそ、何度も何度も仏法を聞いて自分自身の在り方を見つめ直していくしかない。そのようなことを思わせていただきました。