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12月の八日講が勤まりました!

平日にも関わらず、17名の方がお参りいただきました。

本日の布教使は、東京の西徳寺・高橋淳師でした。昨年の12月の八日講でも布教を賜りました。

本日の布教では不思議ということについてお話をされました。
ご自身の7歳になる娘さんが色々なことについて質問をしてくる。なぜスマホで話が出来るのか、なぜスマホで電車に乗れるのか、と。子どもの頃は何でも不思議がって大人によく質問をしたが、年を重ねると何でもが当たり前になって、不思議なことがなくなる。

しかし、仏法の中では不思議なことがあると。
ご門徒さんで、姑さんとお嫁さんで店を切り盛りされている方がおられた。お嫁さんはいつもニコニコしながら愛想良く、お客さんに接客をしておられたが、姑さんはなぜか、忙しい中でもお仏壇に向かって手を合わしておられた。特にお嫁さんに強要することもなく。
ただ、お嫁さんとしては本当に店が忙しい中、お義母さんは何をしているんだ!とずっとイライラされていたそうです。ところが、そのお義母さんが亡くなられて、誰もお仏壇に向かって手を合わす人がいなくなった。すると、なぜか自然と自分が毎日お仏壇に向かって手を合わすようになった。そして、以前では見えていなかった、姑にイライラしていた自分の姿が見えてきた、ということがあったそうです。

私たちって、大切な人が亡くなった後にその人から伝わってくるものがある。生前は何も言っては来なかったが、いつも見ていたこと、その人の背中の姿を思い出して、気付くことがある。こんな意味でこれをやっていたんだなぁとか、こんな思いをしてこれをやっていたのかとか。直接、教えてもらったことはなくても、そのようにして伝わってくるものがある。

遥か、750年以上も前から伝わってきたお念仏の教え。直接、口では伝わらなくても、後々にその人がやっていたこと、背中や姿を思い出してその意味がこの私にまで伝わってくる。お念仏の教えもそのようにして、伝わってきたのだなぁとその不思議さと一緒に感じさせていただいた時間でありました。