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令和5年10月八日講が勤まりました

雨模様の日曜日でしたが、15名の方がお参りに来られました。

本日の布教使は、鹿児島県出水市、清立寺住職・藤代尚師でした。

昨年もお話を頂戴したのですが、ゆっくりと分かりやすくご自身の体験を交えてお話をいただきました。その中身は、ご自身が気付かぬところで許されていたという事。ご自身が若くしてお寺を継がなければならなくなった事、やりたい事が沢山あったのに何で自分がやらなければならないのか葛藤があった話をされました。でも実は亡くなられたお父様も同じような思いをされていた。

お父様も東京で英語を学びながら新聞記者を目指しておられたが、突然先代のご住職が倒れられ、急遽鹿児島に帰り、周りの方々に説得をされてお寺を継がれることになった。その話を聞いた時に自分だけではなく、父も色々と苦労をしてきたということを知ることが出来たし、父はあまりお寺を継いでほしいという事を言わなかったし、自分が好きなことをしてよいとよく言っていた。父は父なりに子どもである私の進む道を応援してくれていたのかもしれないし、ある程度は許してくれていたのかもしれないと思ったという話をされました。

私達って、自分の力で生きておると思っていますが、実は知らず知らずのうちに亡き両親や祖父母に色々な迷惑をかけたり、知らないところで許してもらっていたのかもしれません。そういう事にも目を向けて見るのも大事なことであると改めて思わせていただきました。